審査結果発表 │ 令和5年度「大津・観光写真コンクール」
令和5年度「大津・観光写真コンクール」へたくさんのご応募をいただきありがとうございました。
様々な大津地域の魅力を映し出す写真の中から選ばれた入賞作品を発表いたします。
特別審査員総評
このたびご縁あって特別審査員を務めましたkidskatsuyaと申します。三浦半島を撮影のメインフィールドとする私にとって大津地域は馴染みのエリアであり、審査に携われたことを嬉しく思います。
さて、審査にあたっては、コンクール名にもある通り「大津」「観光写真」という2つの要素を重視し、次段階へとつなぐ「行ってみたい」「見てみたい」などと、被写体の魅力が伝わってくるかどうかという視点で審査をしました。一目見ただけで思わず立ち止まった作品は分かりやすい画面構成や思い切った切り取りの作品が多く、一方で「被写体にあと一歩寄ったら」「もう少し望遠で撮っていれば」と思う作品もありました。
大津地域は、景観、イベントや祭事はもちろん、多くの住宅が広がる生活の場としても、様々な魅力にあふれています。だからこそ、「どこから・どう切り取るか」で見せ方が変わってきます。例えば、構図に人物を入れないことで魅力を伝えようとする作品はもちろん、構図に人物(後ろ姿含む)が入っているからこそ魅力が伝わってきた作品もありました。撮影者の立ち位置やカメラを構える高さを少し変えただけで意外な魅力が表現された作品もありました。一方で、少し視野を広げて「大津地域で撮影した」と伝わる要素を入れると印象が変わると思う作品もありました。
以上、大変僭越ではございますが、審査の視点や、作品を拝見して感じたことを述べさせていただきました。応募した皆様にとって、何かの参考になれば嬉しく思います。同時に、この文章に恥じぬよう、私自身もさらに深く・楽しく写真と向き合っていきたいと思いを新たにいたしました。
このコンクールが大津地域の観光振興に寄与することを願ってやみません。入賞された皆様、このたびはおめでとうございます。
会長賞
「走水旅情」
野村 晴夫 さん
会長コメント
走水海岸の写真は多く撮られていますが、海だけではなく砂浜が入った写真は珍しく、砂浜のシルエットと夕陽が反射する海のコントラストに惹かれました。
夕陽のグラデーションと水面の静けさ、街の賑やかさを想像させる明かりが大変印象深い作品です。この一枚には、大津地域だけではなく横須賀の魅力がつまっていると感じ、選ばせていただきました。
優秀賞
「お散歩」 中川 宏 さん |
「早春の走水漁港」 齋藤 芳正 さん |
「水源地の桜風景」 竹内 修 さん |
入賞
「夏空とトロピカルな散歩道」 望月 敏一 さん |
「夏至の日の出(2023年)」 鈴木 由美子 さん |
「御柱祭」 岡﨑 美樹 さん |
「オンナミコシ」 駒﨑 由香 さん |
「潮風で目覚める町」 佐々木 康光 さん |
学生特別賞
「戦い」
山田 琥太 さん
特別審査員コメント
祭りをテーマにした作品が多く寄せられましたが、その中でもこの「戦い」という作品には目を見張る物がありました。2つのおみこしがにらみ合う瞬間をとらえた独自性、町内会名が分かる提灯を写し取った大津らしさ、これらを画面いっぱいに表現した主題の伝わる構図など、「大津地域の魅力を伝える観光写真」としての要素を詰め込んだ作品に仕上がっていると感じました。大人顔負けの素晴らしい作品で、学生特別賞にふさわしいと判断し、選出いたしました。
学生写真家の皆様へ
写真の良し悪しに年齢は関係ありません。若く新鮮な目線で町を見つめることができるという点では、学生はむしろ有利とも言えます。また、いい機材ならいい写真が撮れるとも限りません。いつでも持ち歩いているスマートフォンや、すぐ構えられる小型カメラだから撮れた、なんてこともあるのです。
だからこそ、今回受賞を逃した皆さんも、撮影や応募を続けていただきたいです。その際には、ぜひ「観光写真」という視点を意識してみてください。写真を撮る前には「大津地域のどんな魅力を伝えたいのか?」ということを頭においてカメラを向け、撮ったあとには「この写真で自分の伝えたい魅力は伝わるか?」と見直してみてください。
受賞作品展示のお知らせ
受賞作品を、大津行政センター1階多目的ホールにて展示いたします。
お近くにお越しの際には、ぜひご覧ください。
期間:11/11(土)~12/24(日)※休館日を除く
応募作品の返却を希望される方は、令和6年3月末までに大津行政センター窓口へ受け取りにお越しください。
令和6年度も大津・観光写真コンクールの開催を予定しておりますので、みなさまのご応募をお待ちしております!